2010/10/19

ノルウェーの染織


 わたしは以前から、民族衣装とか古代遺跡が大好きで、気に入った雑誌や本を集めている。ある日、ノルウェーの素敵な絵織物の雑誌を見つけた。
 ノルウェーは、スウェーデンとフィンランドの向こうにあるシャモジのような形をした国。陸の孤島のような場所にある極寒の地だ。バイキングの国としても知られている。
 ノルウェーの絵織物のデザインは、シンプルで素朴。植物やシンプルな図形のパターンは、自然と共に育まれた文化を感じるのでとても好きだ。織物に織られたパターンは、中国の少数民族の織物やメキシコの図形などともよく似ていて、世界共通の古い文化を感じる。普遍的だけど、各国で少しずつ違うシンプルなパターンの中に、それぞれの民族の文化が凝縮されている感じがとても好き。

これらは9〜12世紀頃のバイキングの船から出てきた織物。


このシンプルで可愛らしい毛糸の編み物はラップ族のもの。ラップ族はトナカイと暮らす遊牧民。ノルウェーの北部で暮らしているそうだ。

何千年も生き続けたデザインは素晴らしい。こういう価値観をすこしでも取り入れたキャラクターやイラストを描きたいと思う。