2012/11/09

【名草戸畔(なぐさとべ)古代紀国の女王伝説 読者の皆様へ】



 2012年8月4日『わかやま新報』の記事に対する声明を、こちらのブログにも掲載します。名草戸畔の読者、並びに関心のある皆様にご一読いただければ幸いです。
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 先日の8月4日、『わかやま新報』一面にて「紀国の古代女王/各地にゆかりの神社 名草戸畔でまちおこし」の記事が掲載されました。文中には、名草戸畔「ゆかりの地ウォークを計画している」とあり、「なかひらさんも活動に協力してくださいます。名草戸畔ゆかりの地はパワースポット。」と書かれています。
 しかしながら、この記事が書かれた段階(現在も)では、記事のとおり、「ゆかりの地ウォーク」は計画中でございます。先日の10日、ようやく(有)スマイルさまとお会いすることができ、お話し合いをさせていただきました。その結果、ご協力は丁重に辞退させていただくことになりました。理由は以下の通りです。

 名草戸畔伝承は、和歌山市海南市で語り伝えられた伝承です。郷土史家の小薮繁喜氏をはじめ、たくさんの方々の調査研究の積み重ねによって支えられてきました。決してわたし一人の力で『名草戸畔 古代紀国の女王伝説』を書いたわけではありません。また、この本が絶対というわけでもなく、他にも様々な説が共存しています。あくまで一著者でしかないわたしが、あるひとつツアーにご協力するというのは、公平ではないように思うのです。(有)スマイルさまにおかれましては、様々な資料をご自由にチョイスしていただき、ご案内をしていただいた方が有意義なツアーができるのではないかと愚考しました。お話をいただいたことは大変嬉しく思いますが、こうした理由から、今回のお話は、辞退させていただきました。

 もちろん、みなさまに名草戸畔伝承を楽しんでいただく機会が増えることは、大変喜ばしいことです。名草地方(和歌山市海南市)のますますの発展を心よりお祈りしています。


なかひら まい拝
2012.8.13
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2 件のコメント:

  1. その気持ちなんだかとっても伝わってきます。渡来(?)の方々が紀伊の国に侵攻してきたときのイメージがこのお話と重なりました。本物は目立たなくて壊れやすい繊細で美しいエネルギー。何度も何度も重ね塗りする漆のお椀のようにその表面に見えるものは何層もからなる下地のおかげであり、その見えない下地は謙虚に畏れ敬うものにしか決して感じることができないような気がします。シェアしてくださりありがとうございました。マウイ島エディ

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  2. まいわえい一さん

    素敵なコメントありがとうございます。「見えない下地を謙虚に畏れ敬う」ことは自分で調べていると体感できますが、表に出てきた部分しか見えないケースもあるようです。このような事態が起こってきたのは、とくに和歌山市海南市、大阪など関西方面にて、この伝承が広まってきた証拠でもあります。それはほんとうに有難いことなのですが、留意するべき点も多く出てきたと思います。

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