2011/03/25

大阪・和歌山遠征日記01(3月19〜20日)

東京に戻りました。簡単な日記です。

2011年3月19日

大阪で「古代を偲ぶ会」に参加。松木武彦教授の「吉備からみた邪馬台国」の講義を拝聴。松木先生は、古代に戦争が生まれた理由を解明した考古学者です。弥生時代以降、水田稲作によって食糧の貯蔵ができるようになり「富」が生まれた結果、争いが起こったというのです。この研究はNHK『日本人はるかな旅』のシリーズでも引用されています。わたしも大変勉強させていただきました。講義の前に古代を偲ぶ会の麻殖生剛一会長より、名草戸畔の本を、「神武東征について考えさせられる」とご紹介いただき恐縮でした。講義の後、なんと松木先生が名草戸畔の本を購入してくださいました。



その後、天王寺「瓦屋」にて、大阪で知り合った古代史マニアの皆さんと飲み会に行く予定でしたが、少し時間が余ったので、「神奈備にようこそ!」の瀬藤さんに近くの神社に連れて行ってもらいました。皆でぞろぞろ天王寺をあるき神社に到着。神社の名は迂闊にも忘れましたが、ご神木のクスノキがあり、最近、パワースポットとして話題になっている神社だそうです。その神社に、偶然、瀬藤さんの友人の 縁MADOKAさんがいらっしゃいました。MADOKAさんも飲み会に乱入。古代史漫談家(!?)だそうで、めちゃめちゃ古代史に詳しかったです。参加者は、瀬藤さんと、「豊中歴史同好会」の石尾さん、ハンドルネーム・ニオブさん、讃岐真言さん、和歌山在住のUさん、仕事で関西に来ていた巨石写真家の須田郡司さん、そして全国 29世帯しかいない名草姓をもつ名草さん、偶然お会いした縁MADOKAさんともう一人の方、なかひらの10人。濃すぎるメンツで古代史談義に明け暮れました。

その夜に和歌山へ。Uさんと一緒に電車に乗り、名草戸畔談義再開。Uさんは「中言神社」の近辺に生まれたそうです。最近、フリーダウンロードを読んで「中言神社」がこんな神社だとは知らなかったと驚嘆。「この本がなかったら自分が生まれた土地の伝承がなくなっていたかもしれない」と感激の様子。それで急遽、大阪の飲み会に参加して下さったというわけです。そういっていただければ、小薮さん、小野田さんも報われます。嬉しい限りです。Uさんには、その日泊まらせていただく予定のカンタ・デル・ソルまで車で送っていただき、お世話になりました。

3月20日

朝9時30分より、ホリスティックネットワーク事務局の阪東晃一さん、西本クリニックの西本真司先生とお会いしました。阪東さんは、冬野の名草神社縁の方でいろいろ興味深いお話を伺いました。阪東さんは、本を読んで下さり「和歌山に住んでいながらこんな伝承があるとは知らなかった。これは何としても広めなければ」と嬉しい反応。明治以降の歴史的な背景により、地元の人ですら知ることができなくなった伝承なので知らないのは無理はないです。とにかく、この伝承によって根元から和歌山の人が元気になると感じてもらえたようです。西本先生は、縄文の古代の歴史が蘇る時期というようなことをおっしゃっていました。名草戸畔の他にも、ユングの話などで盛り上がりました。

10時30分より、「ニュース和歌山」高垣善信氏より取材していただきました。高垣さんは、なんと「ロッキング・オン」4月号の松村雄策氏の原稿でこの本を知ったそう。高垣さんは、ディープな松村ファンだったのです。森内のこともご存知でした。不思議な縁を感じざる得ません。高垣さんより、「和歌山の人が読むと、地元を見る目が必ず変わる衝撃作」との感想をいただき、書いた甲斐があったと胸をなで下ろしました。やはり阪東さんたちと同じように、和歌山の人が元気になる、という感想をいただきました。想像以上のリアクションです。名草戸畔伝承がわたしたちの手を離れて、和歌山で動き出している感じがしました。

その後、阪東さんと昼食。本に書いていないディープな伝承についてお話しして盛り上がりました。有り難いことに大変要望が多かったため、書店に飛び込み営業も。阪東さんに、あちこち車で送っていただき、お世話になりました。

15 時すぎより、カンタ・デル・ソルお別れパーティでご挨拶。名草戸畔取材の際、大変お世話になったカンタのオーナーHさん、スタッフの皆さんに感謝を申し上げました。そして、つたないしゃべりですが、名草戸畔の本について簡単にお話させていただきました。既に本を読んだ方もまだの方も、たくさんの人に来ていただき、驚きました。その後、本を販売。イラスト付きのサインをしました。

美味しいカンタのご飯をいただきながら夜が更けていきました。丹生都比売神社にお勤めのKさん、海南市の加茂神社のKさんにも、久しぶりにお会いできて楽しかった。その夜は、連休のため宿が取れず、カンタに泊めていただきました。

2 件のコメント:

  1. 名草ゆかりの地に次々と訪れていて
    密度の濃い時間だったんですね♪

    和歌山を盛り上げよう!というイベントで
    名草の本が紹介されるかもしれませんね。

    全く先の見えなかった去年に比べると
    いたるところでクローズアップされていて
    正しい道を選んだんだと納得できてよかったですね(^-^)

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  2. 凜の風さん、こんにちは。
    そうなんです。
    和歌山の人たちにこの伝承が
    「再発見」されていっていることが
    とても嬉しいです。

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