2011/08/09

FEWMANY『スプーの日記』展 制作日記04



キャンパス地のバッグに大胆な構図の絵を描いた。強力なパワーをもつ精霊を召喚するスプーの図。いつものことだが、人目を気にせずスプーの世界に開き直っている。



こちらは、花や蝶のような精霊を呼んでいるスプー。

「スプーの日記」の舞台は、空想で作った架空の町だ。東欧だかロシアだかわからない田舎風の無国籍な感じをイメージした。アイルランドに似ているらしいがわたしは現地に行ったこともない。スプーの住む町は田舎なので人々は迷信深く、おまじないや占いが日常的に行われている、という設定だ。頭に残っているいろんな本の記憶を組み替えてオリジナルの世界を作ったような感じ。

わたしはオリジナルとは別に、民話や神話など、長いスタンスで語り継がれてきた物語を継承するような仕事にも興味がある。前回の展示では、ケルトの民話や神話をそのまま表現する絵画やイラストにチャレンジした。勉強になったが、反省点も多かった。不思議なことに、オリジナルの方が、古い物語を継承できている感じがするのだ。カリアッハ・ヴェーラをそのまま描いても、カリアッハ・ヴェーラにならない。たとえば、自分で勝手に創作した泉の女王というキャラクター(蝶とストロベリー・ナイト・パーティ)の方が、よほどカリアッハ・ヴェーラのイメージをつかんでいるのではないか。今描いているスプーのTシャツも、古い魔術や精霊のイメージを掴めている感じがするのだ。

FEWMANY「スプーの日記展」
FEWMANYアクセス
営業時間は12:00〜20:00です。

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