2011/08/10

FEWMANY『スプーの日記』展 制作日記05


先日アップしたTシャツの色違い。こちらはヘザーグレー。下描きがしっかりした絵なので色違いができました。


ナチュラルのTシャツにモスグリーンで描いた、お化けとスプー。こちらはラフな下描きなので、もう一枚描いたらまったく違う絵になってしまうかもしれない。1点ものです。


Tシャツとおそろいのタッチの小さなキャンパストートバッグ。

昨日の続き。オリジナル作品の方が、古い物語を継承できている感じがする、といっても、べつに昔の神話や物語を否定するわけではない。この種のお話は、オリジナルといったって実は、独自のものではない。昔からある伝説上の生き物や人物のイメージを拾っているだけなのだ。そういう元型的なイメージは、自分でも知らないうちに頭の中に蓄積されているものだ。

精霊や妖怪というのは、物語以前に「怪異の体験」というものがあって、はじめて成立する。アイルランドには、道路に「レプラコーンに注意」の看板が立っているそうだ。『新耳袋』など読むと出てくるが、こびとの妖精に出会った話は不思議なことに日本でも採集されている。日本の妖怪は、ほとんどが「気配」だと思う。物の怪とはよくいったものだ。伝説上の精霊、妖怪を描く場合は、妖怪に出会った物語も含めて描く必要がある。きっとどこかに良い着地点があるはずだ。

FEWMANY「スプーの日記展」
FEWMANYアクセス
営業時間は12:00〜20:00です。

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